IT業界において、近年注目を集めている「ノーコードツール」。ここでは、ノーコードとはどういったものなのか、そしてノーコードは経営にどのような効果を与えるのかについて解説をしていきます。

ノーコードとは、アプリケーション、ソフトウェアについて、コードを書かずに開発することを指します。通常これらの開発にはソースコードとよばれるものを使って開発をしていきますが、ノーコードはソースコードを書きません。例えばWebページを作成する場合は、パワーポイントで資料を作成するかのように作成することができ、直感的な操作でスピーディーに開発できてしまいます。

これによって、プログラミングに関する知識を持ち合わせていない人でも、Webサービスを作っていくことが可能となるのです。

ノーコードは経営にどのような効果を与えるのでしょうか。それぞれ解説していきます。

時間の節約効果

ノーコードツールを活用すれば、通常の開発と比較してかかる時間を短縮することができます。また、ノーコードツールを活用することで、プログラマーの雇用人数も減らすことができ、プログラマーの人員を採用する時間の節約にもつながります。

お金の節約効果

ソフトウェア、アプリケーションを開発する場合は、一般的に数百万円程度の費用がかかります。しかし、ノーコードツールを活用すれば、初期費用が無料である場合や、かかっても数十万円程度で済んでしまいます。

そして、通常の開発ではプログラマーの存在が不可欠です。プログラマーの人件費は高騰しているため、ノーコードツールをプログラマーではない人が使って開発すれば、資金面で節約することが可能となります。

働きやすさの改善効果

ソースコードを使用する開発では、デザイナーが出した案に対して、コードを用いてプログラマーが再現していきますが、両者で齟齬が生まれ、修正に時間がかかってしまうということが起こりがちです。しかし、ノーコードツールを利用すれば、デザイナーが全ての作業を行うことができるので、齟齬を生むことなく最後まで完成させることが可能になります。

ノーコードの登場によって、従来はプログラマーしかできなかった仕事が、プログラムに関する専門的な知識がない人でも開発に携わることが可能になりました。そして、ノーコードは経営においても、多くのメリットを享受することができます。IT業界は成長の一途を辿っています。ノーコードによって、ソフトウェア、アプリケーションの開発などがより身近なものになっていくことでしょう。